施設の入居を考えるとき(2)

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チーム旅猫

チーム旅猫

小中高の3人の子どもたち、2匹の猫さんと暮らす、50代シンママひとりっ子です。アラナイ(around 90)の両親が最近施設に入ることで、実家のお片づけ問題が浮上。片づけを通して感じた発見や、自分サイズの暮らしについて、書いていきたいと思っています。趣味はアコーディオン。好きなものはコーヒーとチョコと猫。私の中に、いろいろな私がいて、みんなで私を支え合いながら暮らしているな…という思いから、「チーム」を名乗っています。よろしくお願いいたします^^

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施設に入居…まず誰に相談?

自宅で最期を迎えたいと思っていた両親に、(娘の私としては)まさかの「施設に入りたい」という希望があり、自宅→施設入居へと舵を切ることになった旅猫の実家。母は褥瘡(床ずれ)の悪化により入院中。退院してから入所するとなると、自宅でのケア状況も入院前とは変更する必要がありそうで(ヘルパーさんの来る回数や時間帯、車椅子やベッドなど介護周りの器具の見直しなど)、それは何というか…二度手間になるので避けたいところ。そこで最初に相談したのが、両親がお世話になっているケアマネージャー(ケアマネ)さんでした。

ケアマネージャーは、介護支援専門員と呼ばれます。訪問介護やデイサービスといったサービスを、高齢者(要支援・要介護)が適切に受けられるよう、ケアプランを作成したり、地方自治体やサービス事業者、施設との間を取り持ってくれたりします。

「ケアマネさんと、どのようにつながったらよいかわからない」「介護サービスを受けたいが、どのように始めたらよいかわからない」という場合は、住んでいる地域にある「地域包括支援センター」(検索すると出てきます)か、住んでいる地域の自治体の「介護保険課」に相談するのがファーストステップになるようです。

施設への希望を洗い出す

入居する施設を決めるにあたって、私は恵まれたほうだったように思います。なぜなら、本人に入る意思があり、目星をつけた施設のチラシを本人がとり置いていたからです。また、自分ひとりで施設を選ぶのは大変ですが、ケアマネさんがいるから大丈夫、と安心して臨むこともできました。施設への希望(条件)として挙がったものは、次の通り。

・予算(入居時・月額)
・立地:海が見える場所/面会に行きやすい場所(電車で数駅など)/父がときどき自宅に戻れる距離感
・職員などのリテラシーが高い(入居者からの評判がいい)
・介護度の異なる2人が同じ部屋で住める

老人ホームは公営も民営もあります。同じ公営施設、民営施設どうしを比べても特徴によって種類が分かれています。このあたりの事情は、正直、素人には難しい印象がありました。なので、「我が家のケースに当てはまる老人ホームの種類は?」などと考えるよりも、両親がどのような生活を望み、月々いくらくらい支払うことができるのか、面会のしやすさはどうかなど、個人個人が抱える事情を改めて洗い出し、それを施設への要望や条件として落とし込んで、ケアマネさんのような福祉サービスのプロに相談するのが近道なのかなと、私は感じています。

ケアマネさん

ケアマネさん

やっぱり鍵になるのは予算です! ご両親がどのくらい財産をお持ちなのかというところから、入れる施設が決まってきます。

親の財産を整理する!

ケアマネさんのおっしゃる通り、施設を決めるにあたって「鍵になるのは予算」。さっそく父親と財産の整理にかかりました。するとまあ…出てくるわ出てくるわ、統合する前の銀行やら、すでに支店が近所にない銀行の通帳。同じ銀行でも預金の種類が違うものや、本人の記憶にないような投資信託の記録もあります。

すぐに現金化できないような財産はわきに置き(保険、自宅など)、幸い負債は(翌月払いのクレジット以外は)なかったため、そこまで面倒なことにならずに、払えるお金を大まかに把握。父が目星をつけた施設は、ケアマネさんが総合的に見て悪い選択ではなく、私が面会に行くにも電車2駅(自転車でも30分弱)で行け、施設から駅までの送迎バスを使えば父も自宅に帰りやすい距離にあり、もちろん夫婦が一緒の部屋で暮らせる老人ホームだったので、この施設に入るとして、かかるお金は…?と試算しました。

当時、父が86歳、母が91歳。うーん、何年施設に入ることを想定すればよいのでしょうか。難しいところですよね。私はひとまず「10年」を想定しましたが、この判断が甘いのか妥当なのか、正直わかりません。でも、10年後にふたりがそろっている可能性は低めだと考え、いざという時の覚悟も決めて契約を進める決意を固めました。

ちなみに、現在、入居してから1年弱ですが、実際は試算よりも多くのお金がかかっています。

多めに試算したにも拘わらず、です。母の褥瘡が悪化傾向にあるため、食堂ではなく居室で食事をするだとか(配膳サービス料)、父が持病の検査を受けに行くときのタクシー代、肺炎にかかって入院!という事態も起きました。

施設への入居に伴い、私が両親に関わる手続きをいろいろと引き受けることが増えました。お金を建て替えることもあります。率直に言って、両親が銀行に預けた財産を、速やかに現金化できるようにしておかないと、まわりがとっても大変です💦

旅猫

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両親とお金を話をするのは、なかなか難しいもの。施設入居をきっかけに、お金の話ができたのは、とってもよかったです!

チーム旅猫

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小中高の3人の子どもたち、2匹の猫さんと暮らす、50代シンママひとりっ子です。アラナイ(around 90)の両親が最近施設に入ることで、実家のお片づけ問題が浮上。片づけを通して感じた発見や、自分サイズの暮らしについて、書いていきたいと思っています。趣味はアコーディオン。好きなものはコーヒーとチョコと猫。私の中に、いろいろな私がいて、みんなで私を支え合いながら暮らしているな…という思いから、「チーム」を名乗っています。よろしくお願いいたします^^

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