このコラムは、ナキーシャさんの「ラビットオラクルカード」の力を借りて、今日の雰囲気を感じるコーナーです。私は、人は誰でも第六感を持っていると思っています(虫の知らせ、とか、なんとなくワクワクするとか)。けれどきっと、それは磨かないとさび付いてしまう。心を鎮めて自分の奥にある感覚を受け取るようなことを習慣にしたいと思ったとき、毎朝1枚のカードをひいて想像を巡らすことを思いつきました。どんなカードがよいかと、何か月も本屋さんをうろうろしたり、ネットショップをさんざん探した結果、私は同じ画家さんの絵に、いつも心を奪われていることに気づきました。それがナキーシャさんでした。
初めて発した言葉が「犬」だった、という彼女は、芸術と自然と動物に囲まれた人生を歩んで来られたようです。作品には甘すぎない温かさがあり、見る側の想像の余地、解釈の余地、空想の余地が許されているように感じます(うさぎのオラクルカードだけでなく、さまざまな動物のタロットカードを制作されています)。
「オラクル」とは「神託」の意味です。オラクルカードは、前提とする専門的な知識が不要な分、タロットカードよりも気軽に引けるカード占いとして知られています。ここでは、「今日はどんな1日になるかな?」と思いながら、心をこめてひいています。そして、情報は必要な人のもとへ送られるという観点から、ここで発した言葉が、必要な誰かに届き、明るい方向性のヒントになるようにと願っています。
今日のオラクル
17.Shore/岸
変化に備えて
翌日には流されることが分かっていて、潮が満ち始めている浜辺でうさぎが楽しそうに砂のお城を作っています。永遠というものはありません。今できることに集中して、長く続かないものを手放す準備をしましょう。~『ラビットオラクルカード日本語ガイドブック』より~
旅猫
今日は施設の両親に会いに行く日なんだ。両親はいつかはこの世を去るし、今は家にいる子どもたちも、いつかは大人になって私のもとからは去っていく。考えてみれば、どれもこれも長く続かないものばかりだわ。けれど、だからこそ、今日は身近な人との会話を楽しんでみようかな。「手放す準備」というのは、今、手にしていることを十分に楽しむということだよね。潮が満ちてくると分かっていながら楽しそうにお城を作る、このうさぎのように。